私のかえる場所
沈黙が流れた。
引いた?
別に構わない。
嫌なら離れたらいい。
変わりなんてすぐ見つかる。
傷を気にしないセフレなんて
いっぱいいる。
正しく言えば、
私の傷に興味なんてないセフレが。
男なんてヤれれば何でもいいからな。
電話を切ろうとした時
予想のしてない返事が返ってきた。
「やっぱり。」
「え?」
「紗緒は会ったときから
なんか笑顔に影があったから。
なんかあるなって思ってた。」