私のかえる場所

床には脱ぎ散らかした服
棚もなく炊飯器や電子レンジが
直接床に置かれていた。

「わざわざありがとう。
授業大丈夫?」

確かに顔が赤くしんどそうだった。

「出席は友達に頼んだから大丈夫!
寝てていいよ。
ほら、体温計!熱計りな!」

私は体温計を箱から出し
亮に差し出した。

「わざわざ買ったの?
お金払うよ。いくら?」

< 51 / 78 >

この作品をシェア

pagetop