絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅱ
「ふーん」
「香月先輩は何するんですか?」
「うん、多分食事」
「えー、誰と、誰と?」
「多分、宮下店長」
「えー、2人っきりで?」
「いや、違うよ」
「あ、そっか。真籐さんと同じ家なんですね、その3人か」
「うん……そんな感じ」
 佐伯に、いや、今は誰にも何も言いたくはなかった。
 宮下店長を食事に誘い、ある、一つの答えを出そうとしていることを。
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