絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅱ
「良かったら、3人で食事行きません!?」
香月は目を輝かせて香西を見上げた。
「俺はそんな空気読めない奴じゃないよ」
「空気って、どんな空気でもないですよ……。断ればよかったかなあ……」
「もう約束したんだろ?」
「……」
香月は3人で行きませんか? という熱い視線を投げかける。
「何が言いたいんだよ(笑)。早く上がれ、寺山待ってるぞ」
「……はい、あ、香西副店長!」
既に後ろを向いている彼に、香月は慌てて声をかける。
「何?」
「明日、食事に行きませんか?」
「いーよ、明日俺休みだから」
「……そうですか、すみません」
何の謝罪だろうと一瞬思ったが、謝らないよりはマシだったはずである。
香月は重い心を押し切ってスタッフルームへ上がり、支度をすると、覚悟を決めて、出口へ向かった。
香月は目を輝かせて香西を見上げた。
「俺はそんな空気読めない奴じゃないよ」
「空気って、どんな空気でもないですよ……。断ればよかったかなあ……」
「もう約束したんだろ?」
「……」
香月は3人で行きませんか? という熱い視線を投げかける。
「何が言いたいんだよ(笑)。早く上がれ、寺山待ってるぞ」
「……はい、あ、香西副店長!」
既に後ろを向いている彼に、香月は慌てて声をかける。
「何?」
「明日、食事に行きませんか?」
「いーよ、明日俺休みだから」
「……そうですか、すみません」
何の謝罪だろうと一瞬思ったが、謝らないよりはマシだったはずである。
香月は重い心を押し切ってスタッフルームへ上がり、支度をすると、覚悟を決めて、出口へ向かった。