絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅱ
『いや、助かる。他のルームシェアのメンバーもいるけど、学生ばっかでみんな完全に動揺してるし、今なんかの試験中らしくて……』
「そっか……。じゃあ、とりあえず明日。明日電話するからね」
『あぁ』
「うん、大丈夫? 早く寝てね」
『ああ、ありがとう……。悪いな、香月、ほんと助かる。ほんと、ありがと』
「ううん、いいよ……。じゃあね」
電話は簡単に切れたが、この大問題が
「私、西野さんと育てる」
という香月の告白に繋がるかもしれないと、余計な期待をしながら、もう一度陽太に丁寧に布団を被せた。
「そっか……。じゃあ、とりあえず明日。明日電話するからね」
『あぁ』
「うん、大丈夫? 早く寝てね」
『ああ、ありがとう……。悪いな、香月、ほんと助かる。ほんと、ありがと』
「ううん、いいよ……。じゃあね」
電話は簡単に切れたが、この大問題が
「私、西野さんと育てる」
という香月の告白に繋がるかもしれないと、余計な期待をしながら、もう一度陽太に丁寧に布団を被せた。