初恋らばーず。
心配する必要なんてなかった。

というか、来るべきではなかった。
「もう俺帰りたい…」

自分の家は
すぐそこなのに、




近くて遠い存在とはこのことだ。







「えっ!?だめだよ、日向が片付けようって
  いったんだから」



それともホームシックー?と笑っている芽衣。



笑っている姿は超絶にかわいいが今はそんなこと言っている暇はない。






「ほら、もう7時なんだけど。学校行く用意しなよ」

「はぁ~い」



やる気のない答えが返ってくる。

まぁ、もう慣れたんだけどね。
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