初恋らばーず。

『お母さん!?ねぇお父さん!!目を覚ましてよォォッッ!!』





私のお迎えに遅れたお父さんが速度を出しすぎて

前の車にぶつかったらしい。






『可哀そうねぇ…。まだ中学生になったばかりなのに…』
『誰が引き取るの?』
『それが、唯一の親族は海外らしいのよ』
『え、じゃぁ…。』



ひそひそと話しているつもりらしいが全部聞こえた。












       …あぁ、私は一人になったんだ。




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