あなたと過ごした日々
あたし手加減はしたからね?
ほんの少しだけど。
高梨先生、頭抱えてる~♪
後ろから話しかけられた。
「紗耶香、まったく実力変わってないね。」
声の正体は葵だった。
「そっとやちょっとで変わんないと思う、多分。」
「普通は鈍るのよ。」
呆れたように返された。
何で呆れてんの?
疑問を感じ、考えてると
「にしても、その年齢で紅帯取得した人は相変わらずすごいね。」
葵の感心した声が聞こえた。