魔法の国

黒い魔女









「……か…きておくれ」



黒髪の緑色の目をした少女と
黒い魔女が、話している





「女王様、どうされましたか?」




「昔の女王の子孫が現れたのはお主も存じておるな?」



「…はい。存じております」



「お前は我が忠実なしもべだ。だが、あすこにはお前の愛していた兄がいる。女王の子孫が戻ってきた以上、戦いは避けられぬ。」



「はい。」



「念のために聞いておく。お前は、私に本当に忠実か?」



「もちろんでございます。わたくしはもう兄など…」



「それならよい。期待しているぞ。」


黒髪の緑色の目をした少女は静かに頷いたのだった
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