2年3組乙女事情
「ありすちゃんはちょっとクールなところがあるけど、すごくいい子だから。
佐奈が困った時とか頼れば力になってくれるだろうし、仲良くなってみたら?」
「……うん。今度、話し掛けてみる」
そう言って顔をあげると、カズがにっこりと微笑んでくれた。
「ねぇ、カズ……。勉強……しない?」
「いいよ。やらなきゃね、日本史」
「うんっ!」
世の中、やっぱり不公平だと思う。
でもね、その不公平は、自分が一生懸命頑張ることで、きっと少しずつ消えていくって思うの。
だってね、気付いたんだもん。
世の中は、あたしの心と同じくらい狭い。
だから、あたしがもう少し広い心を持てば、簡単に包んで、簡単に変えちゃえるんだ!
カズや雨宮ありすがあたしにしてくれたみたいに、ね。
「えぇっと、カ、ワチノフミウジがワニで、ヤマトノ、アヤ、ウジが……アチノオミ!」
そう、頑張ればきっと……。
こうやってね!
〜2番 榎本佐奈 END〜
佐奈が困った時とか頼れば力になってくれるだろうし、仲良くなってみたら?」
「……うん。今度、話し掛けてみる」
そう言って顔をあげると、カズがにっこりと微笑んでくれた。
「ねぇ、カズ……。勉強……しない?」
「いいよ。やらなきゃね、日本史」
「うんっ!」
世の中、やっぱり不公平だと思う。
でもね、その不公平は、自分が一生懸命頑張ることで、きっと少しずつ消えていくって思うの。
だってね、気付いたんだもん。
世の中は、あたしの心と同じくらい狭い。
だから、あたしがもう少し広い心を持てば、簡単に包んで、簡単に変えちゃえるんだ!
カズや雨宮ありすがあたしにしてくれたみたいに、ね。
「えぇっと、カ、ワチノフミウジがワニで、ヤマトノ、アヤ、ウジが……アチノオミ!」
そう、頑張ればきっと……。
こうやってね!
〜2番 榎本佐奈 END〜