2年3組乙女事情
いつからだっけ?
学校に行くのが不定期になったのって。
小さい頃、わたしはお人形みたいにいろんな服を着せられてた。
その延長でか、いつからかモデルの仕事もするようになって……
それが、今の生活と進級問題につながってる。
進学する高校にリア女を選んだのは、これからもずっと、この仕事を続けられると思えなかったから。
わたしみたいなモデルなんてたくさんいるし、何年かしたらわたしの需要なんてなくなるんじゃないかって、思ってたから。
だから、頑張ってリア女を受験して、入学した。
でも、入学して半年も経たない頃だったと思う。
有名な雑誌の専属モデルになれたあたりから、わたしは学校に行く回数が減った。
進級してからももう半年以上経つけど、クラスの大半の子とは未だにまともな会話だってしたことがない。
「はーちゃん! 次の撮影入るよー!」
「すみません! 今行きます!」
ケータイを置いて、声のした方に足を向ける。
和田はつひ。
ニックネームは“はーちゃん”
日本で名前を聞いたことがない人はいないくらい有名な雑誌の専属モデルになって1年と数ヶ月。
だけど……――――
カメラの前に立つわたしとは裏腹に
2年3組20番、和田はつひは、地味で目立たない……
ある意味、ちょっとした問題児だった。
学校に行くのが不定期になったのって。
小さい頃、わたしはお人形みたいにいろんな服を着せられてた。
その延長でか、いつからかモデルの仕事もするようになって……
それが、今の生活と進級問題につながってる。
進学する高校にリア女を選んだのは、これからもずっと、この仕事を続けられると思えなかったから。
わたしみたいなモデルなんてたくさんいるし、何年かしたらわたしの需要なんてなくなるんじゃないかって、思ってたから。
だから、頑張ってリア女を受験して、入学した。
でも、入学して半年も経たない頃だったと思う。
有名な雑誌の専属モデルになれたあたりから、わたしは学校に行く回数が減った。
進級してからももう半年以上経つけど、クラスの大半の子とは未だにまともな会話だってしたことがない。
「はーちゃん! 次の撮影入るよー!」
「すみません! 今行きます!」
ケータイを置いて、声のした方に足を向ける。
和田はつひ。
ニックネームは“はーちゃん”
日本で名前を聞いたことがない人はいないくらい有名な雑誌の専属モデルになって1年と数ヶ月。
だけど……――――
カメラの前に立つわたしとは裏腹に
2年3組20番、和田はつひは、地味で目立たない……
ある意味、ちょっとした問題児だった。