2年3組乙女事情
「てゆーか、チカは何かないわけ?男の子の影……的な」
来た。
「ないよー。それは2人ともよく知ってるでしょ?」
「いやでも、玲ちゃんみたいなこともあるかもし……」
「ウチの左隣りは、1人暮らしのおばあちゃんで、右隣りは今年1人息子が生まれたばっかの新婚さんだよ?
佐奈は知ってるでしょーが!」
「じゃあ……向かい側?」
少し戸惑いながらも、杉野さんが会話に加わる。
「そっか。杉野さんはウチ来たことないんだよね?
向かい側は確かにあたしと同じくらいの子供がいる家族が住んでるんだけど……」
「だったら……!」
「女の子だから」
そうなんだ、とつぶやきながら、杉野さんがしゅん、と小さくなった。
そんな様子を見てると、何だか申し訳ない気分になる。
「チカとは1年生の時からクラスが一緒だけど、男の子と話してるとこなんて1回も見たことないもんなー」
来た。
「ないよー。それは2人ともよく知ってるでしょ?」
「いやでも、玲ちゃんみたいなこともあるかもし……」
「ウチの左隣りは、1人暮らしのおばあちゃんで、右隣りは今年1人息子が生まれたばっかの新婚さんだよ?
佐奈は知ってるでしょーが!」
「じゃあ……向かい側?」
少し戸惑いながらも、杉野さんが会話に加わる。
「そっか。杉野さんはウチ来たことないんだよね?
向かい側は確かにあたしと同じくらいの子供がいる家族が住んでるんだけど……」
「だったら……!」
「女の子だから」
そうなんだ、とつぶやきながら、杉野さんがしゅん、と小さくなった。
そんな様子を見てると、何だか申し訳ない気分になる。
「チカとは1年生の時からクラスが一緒だけど、男の子と話してるとこなんて1回も見たことないもんなー」