2年3組乙女事情
「さぁっ!そーとわかったら、これからまだまだ語らなくっちゃ!」
そう言って、佐奈が声を弾ませた。
「今度は何の話?」
「何のって、チカの話に決まってるでしょ?」
「だからあたしは、彼氏いないから話なんて……」
慌ててそう言ったあたしを、佐奈がきりっと睨んだ。
杉野さんに助けてもらいたくて視線を向けるけど、それもふいっと反らされる。
……もしかして、さっきあたしが助け舟を出さなかった仕返し?
「彼氏いない者には、彼氏いない者としての義務があるのっ!」
「そんなの、初めて聞いたよ?榎本さん、勝手に考えたでしょ」
「そんなの良いの!
チカにはたーっぷり、理想のタイプとかデートとかを語ってもらうんだからさ。彼がいない分、乙女な妄想が炸裂だよ、きっと」
にやっと笑う佐奈に
杉野さんも、なるほどっと頷いた。
2人とも、あたしが思わず枕をぎゅってしちゃったの、気づいてる……?
そう言って、佐奈が声を弾ませた。
「今度は何の話?」
「何のって、チカの話に決まってるでしょ?」
「だからあたしは、彼氏いないから話なんて……」
慌ててそう言ったあたしを、佐奈がきりっと睨んだ。
杉野さんに助けてもらいたくて視線を向けるけど、それもふいっと反らされる。
……もしかして、さっきあたしが助け舟を出さなかった仕返し?
「彼氏いない者には、彼氏いない者としての義務があるのっ!」
「そんなの、初めて聞いたよ?榎本さん、勝手に考えたでしょ」
「そんなの良いの!
チカにはたーっぷり、理想のタイプとかデートとかを語ってもらうんだからさ。彼がいない分、乙女な妄想が炸裂だよ、きっと」
にやっと笑う佐奈に
杉野さんも、なるほどっと頷いた。
2人とも、あたしが思わず枕をぎゅってしちゃったの、気づいてる……?