幼馴染と彼氏の事情
「本当だよ・・・。俺は星華をいじめたりしないから。」
そう言って優しくキスされた・・・。
チュ・・・。
「今はこれくらいにしておこうか。これ以上やると星華と放れるの寂しくなるから。」
そういって軽く頭をなでて私に微笑んだ・・・。
あ・・・気持ちい。
「って・・・そういえば何で俊ちゃんここにいるの?」
そうだ・・・今昼休みだし保健室いるとこ初めてみたかも。
「んー・・・なんでだろうね。昼寝かな?」
彼は来た意味なんてわからないという口調で優しく微笑んだ。
「お昼寝ね・・・んー。じゃああたしも寝ようかな・・・。」
「星華は駄目。」
「え!?何で!?」
すると彼は私の手を掴んで自分の胸板に当てる。
「え!!////ちょ・・・俊ちゃん!?」
「俺の・・・速いでしょ?心拍数。」
そ・・・そんなのわかんないよ!!
でも、彼の温もりは感じた。
「一緒に寝て、もし俺がなんかしたら大変でしょ?ここ保健室なんだし。これでも我慢してるんだから。」
あ・・・そうゆう意味ね。・・・って、え!?
「そ・・・そうだね!!////じゃああたし行くね!!」
もう心の痛み?は収まったし・・・そろそろ戻らないと
昼休み終わるかも。
というか襲われるのなんて・・・心の準備も必要だし!!
そういってベットから上がろうとすると
ぎゅっと・・・抱きしめられた。
「わっ!・・・俊ちゃ・・・。」
「無理にとは言わない・・・でも、あんまりあいつと一緒にいないでね。」
そう言って抱きしめていた彼に力が入る。
「大丈夫だよ・・・。自分のことは自分でなんとかするし!それに俊ちゃんのことしか見えてないからねっ!」
そう言って彼から放れた。
放れたとき一瞬だけ冷たくなった・・・私の体。
でもすぐ、元に戻った。
俊ちゃんのことしか見えてない・・・あれはきっと私の嘘。
なんとなく思ってしまった。
ガラッ・・・。
私は保健室から出て自分の教室に戻る・・。
「でも・・・俊ちゃんのことはちゃんと彼氏として見てる。私の気持ちに嘘はないよ。」
なんとなく呟いてしまった一言。
彼には聞こえてないよね?
第三章に続く・・・。