幼馴染と彼氏の事情
第四章 彼と私の心
私の気持ちは決まっていないままダンスパーティーの日がとうとうやってきた。
「ダンスパーティー明日だっていうのに、星華元気ないね。」
教室でぐったりしている私に友達が話しかけてくれた。
「あ・・・うん。ちょっと色々あってね。」
「ふぅ~・・・。あ、そういえば明日がちょうど一週間じゃない?」
何かを思い出すように私に問いかけてきた。
一週間?・・・なにかあったっけ?
「あたし何か言ったっけ?」
「え?忘れちゃったの?・・・ほら、勝負。」
勝負・・・・あ・・・。
「あー・・・そういえばそんなこともあったね。この一週間色々あったから忘れてた。」
「ほほう。勝負を忘れるくらい大変な事が?」
痛いところ突っついてくるな。
でも・・・少し友達の意見も聴いてみようかな?
「まぁーねー・・・。あのさ質問しもていい?」
私は友達に問いかけてみることにした。
「え?うん、いいよ!」
あ・・・・のってくれた。
「あのさ・・・どんな犠牲を払ってでも手に入れたい恋ってあるかな?」
質問を聴いた友達は少し悩んだ・・・。
「そりゃ相手によるけど・・・あるよ・・・。私はあると思う。」
「え・・・なんで?」
「それが恋だから。」
その言葉に心が突かれた。
それが・・・恋。
「逆にいえば犠牲を払わなくてすむ恋なんてないんじゃないかな?」
犠牲を払わなくてすむ・・・恋。
たとえば・・・なにかな?
「ほら・・・やっとのおもいで彼と付き合えるとするよ?でも、もしかしたら彼を他にも好きな人がいるかもしれない。それが仲の良い友達にせよ赤の他人にせよ少しは相手も悔やむよね?なんであんな子と!って・・・これで一つ周りに対するその子の評価が落ちる。これが犠牲になるじゃない?」
つまり・・・彼氏が出来る代わりに自分自身の評価が落ちる。
それが犠牲・・・。
「でも・・・それでも、彼のことが好きならそんなのどうだっていいって考えられるな。」
それくらい彼が好きだから・・・・。
「そっか。ありがとう・・・良い勉強になった。」
「あ、本当?ならよかった。でも、悪魔でもあたしの考えだから。」
うん・・・これは一つの意見。
私は少し考える・・・。
彼氏と幼馴染・・・。
彼氏が出来るってことはそれくらい彼が好きだって証拠。
そのかわり・・・一つ幼馴染ってゆう犠牲を払った。