幼馴染と彼氏の事情
でも今・・・少しずつ私の心が変わりつつある。
犠牲を払わない恋なんてない。
だから・・・今度はまた一つ・・・彼氏っていう犠牲が出来るかもしれない。
この世界はうまく出来てない。
肝心なところが不十分で・・・曖昧。
でも、それはそれで私たちにとって踏み出す勇気に変わる。
「ねぇ・・・私このダンスパーティーで、ちゃんと言う。」
「え?・・・・星華なにかあったの?」
「うん。でも、解決する。あの二人の勝負私がけりつける。」
正直わからないのは事実。
でも・・・答えを出す事は怖い事じゃないし不安もない。
犠牲はでる・・・それでも自分の意見は大切だから・・・。
「何があったのかわからないけど・・・それなら応援する。」
そういい友達はかるく私の背中を押してくれた。
「ありがとう!あたし頑張るね。」
そういって友達に笑顔を返した。
*
ダンスパーティー当日・・・。
「あ・・・いだだだだだ!!!」
ドレスの仕付けをしていた私はお腹を思いっきり締め付けられた。
し・・・締めすぎじゃない!?
く・・・苦しい!!
そう思いながら仕付けが終わった自分を鏡で見る。
俊ちゃんが選んでくれたドレス・・・。
色は白くて・・・凄く綺麗。
「やっぱりあたしには白が似合うんだ。」
そう呟きもう一度鏡を見る。
答え・・・出せないや。
「今日決めないといけないのに・・・。」
少し焦る自分がいて・・・なんか嫌だった。