幼馴染と彼氏の事情
「うん。美味しいよ!」
「そっか・・・じゃあ俺もそれ欲しいな。」
そういって物欲しそうに見つめる。
「あ・・・じゃあお皿持ってくるね!」
「ううん。その食べ賭けで良い。」
そういってフォークに刺してある食べ賭けをパクッと食べてしまった。
「うん・・・・おいひい。」
ドキ・・・。
か・・・関節キスだよ!?
しかもこんなところで・・・。
「しゅ・・・俊ちゃん!!今のはまずいよ!!」
「え・・・大丈夫だよww誰も見てないから・・・多分。」
何それ!?
私は恥ずかしながらも嬉しくてついつい俯いてしまった。
「あれ?俯いたら顔見れないよ・・。」
「だ・・・だって俊ちゃんが・・・・っ。」
あー・・・顔を直視できない!!!
「俺が・・・何?」
そんなことを思っていると彼は片手で私のあごを持ち上げ顔を近づける。
「・・・・/////!」
「最後まで言ってくれないと分からないよ・・・なぁ~に?」
今度は耳元で囁かれる。
だから・・・それがやばいんだよ!!!!!!
「とぁ・・・とぁにぃかぁく!!!心臓が持たないってこと!!」
声を振り絞り彼を見て言う。
あーーーー恥ずかしい・・・恥ずかしい!!!!
「ふっ・・・よく言えました。」
「・・・~っ///」
なんでいっつも彼は余裕なんだろう・・・。
なんか羨ましい。
「ねぇ・・・。」
「ん?どうした?」
ずるいって言おうと思ったけど・・・やめた。
「ううん・・・やっあぱりなんでもない!」
「ん?」
キョトンとする彼に私は笑った。
「あら・・・甲坂さん?」
ドクン・・・・。
急に心が重くなる・・・。
「え・・・・。」
彼の後ろに・・・・七深さんがいた。
「あ・・・七深さん。」
その瞬間全身の血が引いた。