幼馴染と彼氏の事情

「この勝負、僕の負けだ・・・。いままでありがとう・・・楽しかった。」

彼の声が微かに震えてる。
でもそれを隠すように彼は私から放れ笑った。

「短い時間だったけど・・・君と一緒に過ごせてよかった。」
「俊ちゃん・・・・。」

ごめんね・・・。

「ほら、そんな悲しい顔しないで。もう俺に泣き顔は見せちゃだめだよ・・・早く彼の元に行って。」

そういって軽く背中を押す。

「ありがとう・・・本当にありがとう!うん。行くね!」

もう一度私は笑顔を見せて彼に言った。

そして彼が向かった体育館へ私は急ぐ。


この気持ちを伝えて・・・今度は幼馴染じゃなくて一人の女の子としてみてもらえるようになる・・・。




これが・・・私の答え。
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