Memory ~love again~ 1&2
sneak up to satan
side.美澪
目を開けると、この部屋の壁は全て真っ黒で、窓から入る太陽の光がやけに眩しかった。
?「お目覚めかな?」
いきなり聞こえた声にビックリして反射的に、声のした方を見た。その時あたしゎ、腕を前で縛られていることに気づいた。
「誰。」
?「俺は青龍総長、佐藤 雷斗だ。」
チャラチャラした感じの男だ。
雷「悪いけど…お姫様には死んでもらうよ!」
「お姫様?何のことよ…。」と聞きたかったけど、雷斗がナイフを持って、あたしに一歩、一歩近づいて来たから怖くて聞けなかった。
あたしゎ逃げるけど、この部屋は狭くて背中に冷たい壁が当たった。
雷「もう逃げられないよ。…もうすぐ蘭龍が来るから、姫が苦しみながら死んでくとこ、じっくり見せ付けてあげないとね♪!」
雷斗は、あたしのすぐ目の前に来て、あたしの頬をナイフでなぞった。
その瞬間!あたしの頭の中にたくさんの映像が流れた。…それは血を流し、苦しみながら死んでいく人達の映像だった。
あたしゎすごく怖くなった。
「…イヤ…タスケテ…イヤ―――――!!」
あたしゎ声が枯れるくらい大きな声で叫んだ。