Memory ~love again~ 1&2
=ガチャ=
唯夜が入って来た。
唯「ダンボールに入ってた荷物全部、この部屋にある。この部屋を好きに使え。」
「ありがと。」
唯「何かあったら呼べ。」
そう言って唯夜は部屋から出て行った。
クローゼットには、今着ている服と似たような黒の服ばかりあった。パーカー10着、スカート2着、ズボンが5着あった。クローゼットの下にはウィッグもたくさんあった。
よく見ると、パーカーについているフードは大き目のものばかり。今着ているのも大きい。これじゃ顔がきれいに隠れてしまう。
クローゼットを閉めて部屋を見渡すと、ある物が目に入った。
…部屋の真ん中に置かれた机の上にある小さな箱。でもその箱には番号式の鍵が掛けられていて、開けることが出来なかった。
あたしゎその箱を持ってベッドに座った。そして、そのまま横になって目を閉じた。