空の下のあの公園で
やっぱりこいつは普通じゃなかったんだ
後にいる俺に気づかずただ夜空に浮かぶ満月を見上げている
今どんな表情をしているのかわからない
『おい』
『痛ッ!!!!!』
買ったものを入れた袋で思いっきり叩いてやるとびっくりした様子で振り返った
『あ』
『あ、じゃねーよ。普通気づくだろ』
相当痛かったのか頭を擦りながら俺に¨なにすんだよ¨目線を送ってきたので一応謝り俺も隣のブランコに座った
その後の5分間の沈黙を破ったのはこいつ
『あの……今日会うの2回目ですね』
『そりゃそうなるはな』
『どうして来たんですか?僕に会いたかったんですか?』
面白そうにふっと笑うとこちらに視線を向ける
『逆にお前なんでまだいるの?俺にまた今日会えると思ったの?』
そんなこいつを横目で睨みながら質問返しをする