空の下のあの公園で
お前と俺は似てる


結局あれから飯を食ったあといつものようにどうでもいいような会話をしながら時間を過ごした


本当にどうでもいいような話で例えば

『知ってたか?夜爪切ると親の死に目に会えねーって』


『爪切ろうと思うのってたいてい寝る前なんですけど僕。どうしよ』


『確かに。』


とか


『夜口笛吹くと泥棒来るって小学生のときまじで信じてた俺』


『僕も聞いたことあるけど気になりませんでしたよ』


『へぇ…小学生ってたいていその手のものは信じるけど』


『僕吹けないし』


『あぁ……そう』

とか
本当に中身のないくだらないどうでもいいような話

それを10時まで度々無言になり空を見上げる時間を挟みながら過ごしていた


ただ公園に来て
こうして成り立たないような会話をして

無言になって空見て…って

そんな関係も悪くないかなって
実はお前もそう思ってるんじゃないかなって

俺はそう思ってた


まぁ、ただ単にこいつは興味ないだけなのかもしれないが


俺とお前やっぱりなんとなく似てたから…

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