空の下のあの公園で
『なにお前?友達いないの?』
そうからかってやるとこいつは『そうかも』なんて笑った
心底むかつく野郎だ
俺より年下のくせに俺より冷静な性格
友達なんていないわけないだろう。
男の俺から見ても容姿端麗である
光を通しても真っ黒な髪
すこし長い前髪の奥の黒目がちな瞳
それに…肌がやけに白い
アクセサリー類をつけたり髪をセットしているわけではないが
それだけでじゅうぶんなくらい友達多そうで女に不自由なんてなさそう
ましてや公園に毎日いるような感じでもない
『お前そのうち熱中症で死ぬぞ』
夕方でも軽く30℃をこえる中毎日ここにいれる気が知れない
『大丈夫ですよ。多分』
『なんだよそれ』