空の下のあの公園で
ビクッと肩をすくめると女は『ごめんなさい』と俯いた
『楊!!!!!…ごめんね亜美ちゃんちょっと楊保健室に連れてくから先戻ってて』
敦に言われ足早に去っていた女はきっと泣いてた
朝見た夢と体調不良のイライラをぶつけてしまった
まったくなにやってんだよ俺は…
『保健室行くぞ』
『………』
少し声のトーンが低くなった敦に何も言えず黙って敦の後をついていった
保健室には先生がいなかったため勝手に入り敦に促され熱を計った
『お前38度もあるじゃねーか』
体温計を見た敦は呆れた顔をした
『とりあえず寝ろ
どうせ講義もうないし姉貴に迎え来てもらうから俺の家来い』
敦は俺に家族がいないことを知っている
看病してくれる奴がいないことも
『敦………寒い』
そう訴えると布団の上に更に毛布をかけると敦はベッドの横のパイプ椅子に腰をおろした