空の下のあの公園で


家につき冷蔵庫に飲みかけのお茶をしまいテレビをつける

流れるニュースを聞き流しながら思い返した

あいつ…

俺に言いたくないことでもあるんだろうか?

質問したって何1つあいつはハッキリ答えなかった

俺にはそんな奴に無理矢理聞き出す必要もないが少なからずあいつと縮まったと思っていた距離は変わっていないどころか

だんだん遠ざかっているような気がした


日を重ねれば重ねるほど

あいつのこと聞けば聞くほど

遠くなっていってる気がした


元々俺ら口数も少ないしあいつは頭がおかしいから会話が成り立たない


それでももう2ヶ月ちょっと一緒にいる仲

あいつは何を思っているんだろう?

あいつは一体何を思いながら


¨大切なもの……奪ってくじゃないですか空って¨


何を俺に訴えながら


¨それでも人間は空の下でしか生きていけなくてって…¨


――ー¨大切なもの空の下に置いておいたらなくなっちゃう気がするだけです¨



あんなこと言ったのだろ?


『意味わかんね…』

薄暗くなった部屋でベッドに寝ながらボーっと天井を見上げているうちにいつの間にか眠っていた

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