空の下のあの公園で


『なぁ、今度一緒に海行くか?』


『いいですよここで』


『はいはいそうですかー』


本当にこいつが考えてることは1ミリもわからない

普通、健全な男子高校生が公園っておかしいだろ


『今日は雲の流れが少し遅いですね』


眩しい日に少し目を細め呟いた


『空好きなの?』


『嫌いです。大っ嫌いですよ』


空が嫌いっていうのもよくわからないが
空が嫌いなら毎日ここに来て毎回空なんて見上げないだろ

バカなのか?アホなのか?


『なんかようわからんお前、違う意味で面白い』


『ありがとうございます』


『いや、褒めてねーよ。変な奴』


『ありがとうございます』


『だから褒めてねーって』


そんな他愛もない会話の中に中身はない

けどこいつと話してたら俺は自然と笑顔になっていた


そんな関係の
そんな俺ら


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