空の下のあの公園で
ヴーヴーヴー
『…ん』
携帯の音で目が覚める
すっかり眠っていしまったみたいで時刻はもう8時を回っていた
電気もついてない部屋は薄暗く
雨が窓を叩く音がやけに大きく聞こえる
『雨か……』
雨は大嫌いだ
カーテンを勢いよく閉めると台所で水をコップに注ぎ飲み干した
『はぁ…』
早く雨やめばいいのに…
つけっぱなしのテレビの画面に映る¨大雨注意報¨の文字
『最悪』
これはすぐやみそうにねーな…
俺は小さくため息をつきソファーに腰を下ろした
あいつ…
『まさか………な?』
いくらバカでも天気ぐらいわかるよな?
益々勢いが増す雨はいつから降ってるかわからないけど外にいたあいつなら急いで帰ってるだろう
だってそうだろ普通に考えたら
『………』
気を紛らわすようにバラエティ番組を観ても頭に入ってこない
何故かあいつが公園にいるような気がするから