空の下のあの公園で
公園から徒歩5分くらいの場所にあるマンションに俺は独り暮らしをしている
もう独り暮らしをし始めてから3年が経った
『ただいま』そう言っても
もう『おかえり』が帰ってくることはない
しかし、慣れというものは怖いもので寂しいとか辛いとか感情は段々薄れていった
独り暮らしをする前は父母、兄の4人家族だった
無口だがいつも母親に俺らのことを聞いていた素直じゃない父親
天然で近所から美人と評判だった母親
2つ年上で女遊びが激しかったが根は優しかった兄
いつも家族は笑いが耐えなかった気がする
そんな日がいつまでも続いていくような気がした
根拠はないけどそれが当たり前だと思っていた
けど…
3年前
それは梅雨で朝から晩まで土砂降りなような日だった