ホワイト

偽り


私は莉乃。小野崎莉乃。
どこにでもいる16歳の
普通の女の子。
でも、これは表の私。

高校は一応行ってるけど
ほとんどサボってる。
行く意味が私には
全く分からないから。
同級生のくだらない
馴れ合いなんか
私の人生には必要ない。
信じれる友達が
一人だけ居ればいい。

〜♪♪♪♪♪♪〜
いつものように
ケータイが鳴り響く。

-受信ボックス-
FROM:☆ゆき
ー本文ーーーーーーーーーーーー
おはよー☆
今日も、する?
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゆきだ。
この子は平賀由貴(ヒラカユキ)
私の唯一の親友。
ゆきとは毎日毎日
一緒に悪さしたり
遊んだりしてた。
そして…
私の裏の顔を…。

「援助交際」

そう。
私の裏の顔は
金と引き換えに
嘘の笑顔を振り撒き
汚い親父のアレを
私の中へ受け入れる事。

汚い?
そうだよ。
私は汚い人間だよ?
何が悪いの?
誰にも迷惑なんか
かけてないし
心配される覚えもない。
あなたに出逢うまでは…

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