【完】青空星


篠原君は、私よりも半月早い2ヶ月半の入院。


サッカーの試合中に人体が切れ、筋がおかしくなったりしたらしい。

そのことを話している篠原君の顔は、どこか寂しく、そして不安が見え隠れしていた。




なんとなく、篠原君の気持ち分かる気がする。


私もスポーツをしているうえで、全治何ヶ月っていう大怪我、

不安で仕方がないしライバルと差がついていくのがつらい。



「私も、なんか分かるよ。その…、篠原君の気持ち。
不安っていうか、悔しさっていうか」


「椎名さんもなんだ。
あ、篠原君じゃなくて昴でいいよ!!」


「あ、じゃぁ私も彩でいいよ」


「了解」




そこから話の弾んだ私たちは消灯時間ギリギリまで雑談を続けた。


< 20 / 132 >

この作品をシェア

pagetop