【完】青空星


恐る恐る顔を上げると、昴君はにっこりと微笑み、



「実は俺もさっき教室に行ったんだ。
なんかさ、入院してると曜日感覚なくなるよね」


「そうなんだ、昴君も行ったんだぁ!!」



少し、ホッとする。


「そうだ、デイルーム人多いし、俺の病室で話さない??」



休みの日のデイルームは、朝から夕方まで人が多い。

皆、お見舞いで会いに来ているのだろう。



「いいよ!」


そのまま、私は昴君の病室に向かった。
< 35 / 132 >

この作品をシェア

pagetop