【完】青空星


昴君は悪くないのに。

勝手に泣いた私が悪いのに、どうして謝るの??


「すっ…昴くっ…ん、ぐすん」


「どうした??」


壊れやすいものをそっと拾うような優しい声で、昴君は聞き返してくれた。



「笑っ、てね…、ぐすん」


それから、昴君の返事はなく、ただ優しく撫でてくれた。



「じゃぁ、おやすみ」


最後は、昴君の顔を見ずに病室に戻っていった。


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