主婦だって恋をする
暴風雨
私は面接に無事受かって、あるファミリーレストランに来週から週三日ほど出勤することになった。
家に帰ってそのことを慶に告げると、彼はふうんと興味のなさそうな反応をした。
「どうかしたの?」
「……別に。なんでもない」
テレビのバラエティ番組から目を離さない慶。
真剣に見ているようで、心はなにか違うことを考えているみたいだった。
だってさっきから出演者がおかしいことを言っても、クスリとも笑わない。
「私が働くの、そんなに嫌……?」
彼の機嫌を損ねる要素を探したけど、それくらいしか思いつかなかった。