主婦だって恋をする

「……そのことじゃない」



慶はテレビを消して、私の方に向き直った。



「俺ってさ……頼りない?」



予想外の質問に私は首を傾げた。



「そんなこと、一度も思ったことないわよ……?」


「本当に?」


「うん」


「……俺って年下だし、学生じゃん」


「だから頼りないってことにはならないでしょう」



急にどうしたのかしら。

年下だとか学生だとか、立場を気にするなんて慶らしくない。



「今日さ……」


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