主婦だって恋をする

さっき見たばかりなのに雨の勢いは増していて、店に沿って植えられている街路樹が、一斉に同じ方向にしなっていた。


風、かなり強そう……

帰る頃には、もっと激しくなっているかも。


そんな予感に憂鬱になりながら仕事に戻ったけど、悪天候のせいでその後の客足はさっぱりだったから、時間ぴったりにあがることができた。



ロッカールームで制服から私服に着替え、携帯をチェックすると慶からメールが入っていた。



『傘持って行かなかったでしょ?迎えに行くから濡れないところで待ってて!』



……良かった。濡れないで帰ることができそう。


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