主婦だって恋をする
「……ごちそうさま」
パスタの皿を空にすると、美香はいきなり俺にすり寄ってきた。
「何だよ?」
「……泊まっていい?」
そんな精一杯の上目遣いで言われてもな……
「食ったら帰れって言っただろ」
「お願いだからー……」
腕に抱きついて、ぎゅむぎゅむと胸を押しつけてくる美香。
……うざい、と思う反面、下半身は正直に反応する。
「……俺に襲って欲しいわけ?」
「えっ……?」
えっ……とか言いながら期待してるくせに。
「――――いいよ」
俺は美香の腕を掴んで、絨毯の上に押し倒した。
「慶……やっとその気に…」
「その代わり、ヤってる間他の女の名前呼ぶけど……いい?」
期待で頬を赤く染めていた美香の表情が、切なく歪められた。