主婦だって恋をする
可愛いとか綺麗とか、そんな風に思われたくてドキドキしながら彼の部屋の前で待っていたのに……
彼の感想は“気合いが入ってる”
……それを聞いた途端、急に恥ずかしさが押し寄せてきた。
私の方が彼より年上なのに、ちっとも余裕がない。
「――――それってしてもいいってこと?」
そんなストレートな問いかけに私は黙り込んだ。
そういうこと、期待しているのも確か。
だけどまだ、何も話していないのに……お互いのこと。
ゆっくりお喋りして、自分たちをよく知り合ってそれから……
「黙ってるなら肯定と受け取るけど」
「ま……待って!」