主婦だって恋をする
泥酔の理由

ある夜、夫の帰りが遅くて私はダイニングの椅子に腰掛けたまま、ぼうっとしていた。


テレビをつけてみても興味を引く番組がなくてうとうとし始めた私は、眠気覚ましにと、慶にメールを送った。



『今、何してる…?』



なかなか返事が来なくてまた眠気が襲ってきた。


しばらくすると携帯が震えて、重いまぶたを無理矢理持ち上げてディスプレイを見た。



『シャワー浴びてた。一人で入ると寒い……また一緒に洗いっこしよ?
早く成美に会いたい』



ふふっ…慶ったら。


あたたかい気持ちになった私はそのままふにゃりとテーブルに頭を乗せて、夢の世界へ誘われていった。


開きっぱなしの携帯に慶のメールを表示させたままで………


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