Must not say.
彼と初めて会ったのは、
確か入学式の日だったと思う。
その時も私はここで景色を眺めていた。
話しかけてくる様子はなく、
数メートル離れた私を
彼はただ見つめていた。
コミュニケーションをとるのが苦手な私の事を
全て見透かしているかのようだった。
彼なら、
私の心の叫びに
気付いてくれるんじゃないか・・・
そう思った。
それから毎日のように
この場所で会っている。
まあ、会話は少ないけれど・・・。
「桜、きれいだね」
ふと彼が呟く。
立ち上がって見てみると、
雪のように舞うピンク色の花びらが
辺りを埋め尽くしていた。
確か入学式の日だったと思う。
その時も私はここで景色を眺めていた。
話しかけてくる様子はなく、
数メートル離れた私を
彼はただ見つめていた。
コミュニケーションをとるのが苦手な私の事を
全て見透かしているかのようだった。
彼なら、
私の心の叫びに
気付いてくれるんじゃないか・・・
そう思った。
それから毎日のように
この場所で会っている。
まあ、会話は少ないけれど・・・。
「桜、きれいだね」
ふと彼が呟く。
立ち上がって見てみると、
雪のように舞うピンク色の花びらが
辺りを埋め尽くしていた。