Must not say.
フレンドリーな上に勘違い・・・


面倒臭い。



彼女のような性格はちょっと苦手。

こういうときは無視する他ない。




『ブーッ、ブーッ』

ケータイのバイブ音。


メールの内容を確認してから

私は売店に向かって走り出す。



ダッシュで廊下を突き抜け、

売店の普段使用されないドアノブに手を掛ける。



その瞬間、売店のおばちゃんと目があった。


・・・やっ、やばい・・・?



おばちゃんはニコッと優しい笑顔を見せ、

私にウィンクした。



「ありがとう・・・」


小さくお礼を言い、トビラを開け、


屋上を目指す。
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