かわいい彼女はキャバ嬢
別れは突然に
~学校~
「利香、おはよう~」

「おはよう、晴美」

「みんな、どうしたの?」

「みんな、おはよう~」

「・・・」

「なんで無視するの?」

「がらがら~」

「あっ、拓斗」

「おはよう~」

「・・・」

「拓斗?」

「気安く声かけんなブス」

「えっ・・・」

「がらがら~」

「授業始めるぞ」

「みんなに残念なお知らせがある」

「早矢仕が今日限りで、学校を退学することになった」

「早矢仕、なんかみんなに言うことあるか?」

「いえ、ありません」

「そうか・・・」

「今日も、これで学校終わりだ」

「先に、あいさつするぞ~」

「さようなら」

「さようなら」

「どういうこと、拓斗?」

「屋上に一緒に来てよ」

「・・・」

~屋上~
「なんで、学校辞めること言って
くれなかったの?」

「・・・」

「ねぇ、拓斗」

「ごめん」

「えっ・・・」

「俺たち別れよ、短い間だったけれど」

「なんで」

「俺たち、合わないわ」

「俺も、遠い所に転校するから」

「別れよ」

「今まで、ありがとう」

「俺、帰るね」

「待ってよ、拓斗」

「待ってよ~」

「秘密がばれたからかな」

「もう、終わったんだ」

「ありがとう。拓斗」
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