甘くなんかない

「ただいま」

玄関の扉を開けつつ横目でポストの中を確認する。
そしてその浅はかな行為は、既に切ないほど傷を負った自らの精神に更に追い打ちをかける。
俺のあほ。


もちろん、それらしき物体が見当たらないのを
俺は覚悟してもいた。

しかし
期待するなと言うほうが難しい。


あの悠太でさえ貰えたんだぞ!?
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