Colorful Memory
エピローグ
ガシャン

それは、予兆だったのかもしれない。


朝から、運が悪いとは思ってたんだ。

靴ひもが千切れたり、黒猫が前を通ったり。


おおよそ馬鹿らしいとおもってた迷信が続くものだから、気味が悪いなぁとは思ってたけど。


私は自他共に認める現実主義者だから、それだけ。


世の可愛らしい女の子みたいに『怖ぁ~い』なんて彼氏に甘えたりもしないし、ましてやお守りを持ち歩くなんて真似もしなかった。


前半にたいしては、やぶさかでもなかったけど…私の無駄に高いプライドが邪魔して、行動にはうつさなかった。
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