Colorful Memory
私はゆっくりと笑みを深めて。

「大切にされてるって。
言葉からも、表情からも…行動からも。
全部伝わってきたの。
それは、架衣だから出来ることだと思う」


幸せな記憶に沈む。
愛してる、愛してる、愛してる―――

架衣がくれた、沢山の愛してる。

それに私は、支えられてた。
そう、私は架衣を


「―――愛してるの。
架衣のこと…どうしようもなく」


愛してる。
そう思った瞬間、涙が溢れた。

架衣 架衣 架衣っ!
架衣が。
架衣の。
架衣は。


たくさんの架衣が溢れて来て。
どれだけ…私の全てが 架衣に彩られていたのか分かった。

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