Jelly Beans

MILK

守貴SIDE******



おばさんばっかりの合気道教室。


職務命令じゃなかったら絶対講師なんか引き受けない。


どんなに一生懸命教えても、


おしゃべりばかりだ。


やる気がないなら来るなよ。


そんな、ある日あいつがやってきた。


「自分の身は、自分で守れるようになりたいんです。」


制服で突然やってきて、入り口で座り込んでわんわん泣いていた。


その日は練習にならず、


おばさんたちはその子の慰め大会に夢中だった。


何かあったらしいが、そのことは口に出さなかった。


大方痴漢か何かにあったのだろう。


そんなものだろう女の子が合気道を始めたい理由は。



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