Jelly Beans
指輪を見つめながら顔を上気させるいちご


抱きしめたい


キスしたい


欲望が抑えきれなくなっている。


夕陽に包まれながら


人気のない公園は


俺の鼓動をさらに追い打ちを掛けていく。



「キスしよう。」


いちごが顔を赤らめながら


そっと瞳を閉じた


おでこに、頬に、唇に


俺はキスを降らせた。


初めてのキスだろう。


深く落としたくなる気持ちを抑えて


優しく長くキスをした。


俺の気持ちを伝えたい。


愛しくて、


可愛くて、


大切ないちご


俺の傍で幸せにしてやりたいと心から思う。



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