Jelly Beans

「ほら、手を出して。引っ張ってあげるよ。」


「いいっ、平気だもん。」


「いちご、手、繋いでよ。お願い。」


「お願い?」


「うん、お願い。」


モ-リの手をそっと握った


キュッと掴んで笑顔になったモ-リ


「ありがといちご。」


こんなやりとりが嬉しくて


自然と顔がゆるんでしまう。


モ-リはあたしを自由にさせながら


ちゃんと守ってくれる。


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