Jelly Beans
「芦田さんは?」

「専門学校、

 歯科衛生士になるから。

 家、歯医者なんで。」


「就職まで見越してってことね。」


「そこまで考えてないけど、

 まあ手に職を持つって大事でしょ。」


「いちごちゃんて呼んでいい?

 あたしも依ってい呼んでいいから。」


「あ、うん。」


「いちごちゃんなんて、

 守貴さんと付き合ってるんならお嫁さんでいいじゃん。

 たしか、守貴さんて28でしょ結婚とかしたいんじゃないの?」


「えっ。」


「依、おまえって、失礼な奴だなあ。」


「あらそう?だって、28だよ?

 大学卒業まで待たせたら32になっちゃう。

 守貴さんだって焦るって。

 そこんとこ大事だよ。」

ドキンとした。


モ-リはそうして欲しいとは絶対言わないはず。

でも、年を考えたらそれはそう考えてても変じゃない。
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