Jelly Beans
「おばさんの遅いの?」


「うん、午後からの仕事だから帰りは11時頃だよ。」


「ごはんとかどうしてるの。」


「下ごしらえがしてあったり、なかったりでね、

 あたしが適当に作る。」


「料理学校の先生も大変だろうけど、

 家の方は娘にお任せなんだね。」


「まあ、慣れたし、あたしも瀧も高校だしね。」


「自立してんのね。」


「ミッキ-が久々の日本だから、

 じゃ-ん和食にしてみました~。」


作った料理をテ-ブルに並べる。


「おお~っ、ホッケの開きに小松菜のおひたし、茶碗蒸し、ヒジキの煮物。

 いちご~神だよ。いつでも嫁に行ける。」


「そお!!行けるかな~。」


「何いちごうれしいの?彼氏とかできた?男嫌いじゃなかったっけ。」


「治ったかな?まだ緊張はするけど。

 付き合ってる人いるんだ。

 ミッキ-には紹介したい。」


「そおかあ~良かったよ。いちごこんな可愛いのに病的な男嫌いだったから

心配してたんだよ。よかったじゃん。彼のおかげ?」


「うん、モ-リのおかげなの。」


「モ-リっていうんだ、その人。外国人?」


「まさか、合気道の先生、そうだミッキ-と同じ年だよ。」


「年上の彼かあ、やるなあいちご。」





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