Jelly Beans
一方的に自分の話する瑞希に少々うんざりしていた。

学生時代から、こういうところは変わっていない。

六年たった今、

そうそうあの頃のノリではいられない。


「モーリ！！」

そうだ今日はいちごと待ち合わせだった。

俺はさっさとこの場を離れたかった。

「じゃあな、瑞希。」

これでもう会わないですむ。それで終わりのはずだったのに。

「いちごの彼氏って守貴だったの？」

瑞希のセリフに耳を疑った。

ショックでポカンとするいちご。

俺だってショックだよ。

そんな俺たちに、結婚だの、忘れられないだの愛してるだの

そんな言葉を並べていく瑞希。

正気で言っているのか。

一度は捨てた男だろ。

捨てられた方は相手を憎んでいるとは思いもしないのだろうか？

相変わらず自己中なやつだな。





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